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2017/10/22 20:38 |
ハチクロ森田とくらもちふさこと鴨居まさね

今日は、漫画におけるイケメンを考える会を開きたいと思います(脳内で)

漫画におけるイケメンキャラというものは難しい。それは少年少女関わらず。
だが人はイケメンを求める。

少年漫画の場合、あんまり美少年すぎても読者がしらけるし、すぐ「腐女子むけ」だなんだとレッテルを貼られてしまう。
最近、初めてワンピースとナルトを読んだのだが(1巻のみ)、当時少女漫画化しはじめていたジャンプにおいて、少年漫画の主人公を取り戻そう、という涙ぐましい努力みたいなものを勝手に感じた。
(主人公は不細工すぎず、非常識で人に迷惑かけるけど基本正義の心、がセオリーなのだろうか)



少女漫画の場合、時代によって変遷もあるし誌によって変わるが、女主人公の相手は必ずイケメン、細身だ。
フィールヤングやヤングユー、コーラスといった種類の雑誌では、舞台がオフィスや大学だったりするんで、単なるイケメンから少し「現実感」を出そうと、あごヒゲをはやしたり、すね毛を描いたり、陰毛をかいたり(毛ばっかかよ)、髪型を多少モサくしたり、めがねかけたり、ジャージはかせたり、あああ少女漫画家すげえ頑張ってる。
だが少女漫画の場合、この現実感との折り合いがくせもので、女に現実を描写させるのは、かなり無理な芸当だと思うのだ。こと、男キャラにたいしては、どうしても理想を投影してしまう。あったりめーだ、だったら恋愛漫画なんて描くもんか。
だから無駄なあがきをせずに、少女漫画家は、素直にイケメンを描いててほしい、と節に願う。
(もちろん「イケメン描写の必要がない」少女漫画もあるので、一概にはいえない)



ちょっと例を出すと、「顔はそこそこだが、ジャージを大学にはいてきたりして、まわりには『なんでアイツがもてるんだ』と言われるキャラ」がいるとする。なんでアイツがもてるんだ、という漫画内のその脇役達のセリフは、そのキャラを「巷の少女漫画にあふれるただのイケメンキャラにはしたくない」という作者の願望と愛着と萌えの投影である。

え?何のこといってるかって?もちろんハチクロの森田のことです。知らないひとはコミックス1巻を読んで。

ハチクロの感想はいずれ日を改めてやりたいが、私はこの序盤の「森田」エピソードのおかげで、かなりこの漫画に対する気持ちは屈折している。とても良い漫画だ、だけど嫌いというかなりひねくれた感想を抱いている。

だって、「なんでモテるんだあんなやつが」って言うけどさ、どう考えても「イケメン」の描写をしているではないか。森田はイケメンだろう。
ジャージをはかせて外で石鹸で髪洗ってるぐらいじゃ「イケメン」という罪は消えないよ。
もてるのはそりゃあ、「顔がいい」からだ。女は顔がよけりゃあ、多少留年しようが、貧乏だろうが、スケベだろうが何だって許すぜ。
だって女はイケメンが好きだ。現実の恋愛においては外見の要素はまったく関係ない、と断言するが、物語においては、イケメンが出てこなきゃあ盛り上がらないのだ。

だから「顔は普通だけど中身が面白くて個性豊かでいいやつだから、結果としてイケメンに見える」なんて、そんな非科学的なことは、断じて見過ごせないのだ。
いや、内面が顔に表れるというのは、現実にもあるよ。
でもやっぱ骨格とか、皮膚の質とかの時点でやっぱ運命は決まると思うよ。
松井秀喜は素晴らしいプレーヤーだが、どうしてもイケメンにはみえねーだろ。


もし森田が下図のような外見で描かれていて人で、「なぜモテるんだ」といわれれば、私も「そりゃ色々ダメなところもあるけど一緒にいたら楽しそうじゃん」って思う。


※石鹸でシャンプーをする森田

森田の外見では、漫画内の通行人の女子に「もう森田ってだめねー」と言わせるには、イヤミなのだ。

いや、あんたそんなこといっても、漫画なんだから、そんなにブサイクに描いたら誰も読まないでしょう、
って思うだろうか。
それならば、最初から「イケメン」の設定でやりたまえ。
別に、顔以外の森田の特徴を否定したいわけではない。
ギャップの表現が、いかにも、で、あざとい、のだ。
一言!一言でも「森田は顔がいい」発言があれば、私も普通にあの漫画を読んでいられただろう。

そういう意味で、少女漫画の金字塔であるくらもちふさこなどは、実に潔いほど「イケメン」と「ブサメン」の差をつけてくれる。名作・天然コケッコーシゲちゃんというキャラ。あれほど徹底してブサメンを描ける残酷さはもう少女漫画界のフリーザと読んでもいいだろう。
まあでも、あれは男読者の反感を買ってしまうかもしれない。

知り合いのくらもちふさこファンが、「男が読める少女漫画なんて、少女漫画の精神を欠いている」と言っていたのだが、ハチクロのことを考えると、少し納得する。

「男は顔だけじゃない!」という真実を描きたいのであれば、もうそれこそ武田鉄矢なみにやっちゃってくれ。
そこまでふみこめないのであれば、最初ッからイケメンでいこうぜ。

ところで、恋愛漫画における男キャラの描写に関して、かなり冷静な少女漫画家がいる。
鴨居まさねその人である。
いままでも、そしてこれからも、わたしがこのブログで褒めたたえつづけるであろう、マイフェイバリット・ハズレなし漫画家である。

わたしが鴨居まさねを好きになったのは1996年のヤングユー読みきり「緑茶子ちゃんのこと」からであるが、この人、ちょっと怖いくらい人物描写が冷静なんである。
あたしあんまりこぎれいな男って好きじゃないんだけど」(SWEET デリバリー2巻より)など、そもそも少女趣味ではないところをアピールしてはいるものの、一応恋愛がテーマなのに、こんな描きかたでいいのかい?と心配したくなるほどなのだ。


Sweet デリバリー 1巻より

この男、一応左の女性(主人公)の恋人で、二人の恋愛模様も話のテーマになるのであるが、女のキャラの描きこみにたいして、まあ男がふっつーなのだ。
こんな描きかただから、たいしたことのない男だと思うだろうか。これでなかなか「モテる」設定にはなっている。
それって、現代の女と男そのまんま。現実では、男は、女ほど着飾らず、「普通」でさえあれば、中身次第でモテる(と思う・・・)。鴨居まさねの絵って、ずばり現実そのまんま、なのだ。


高校生当時、このSweetデリバリーも含めて鴨居コミックスを全部友達に貸したら「この顔で読む気なくす」と言われた。
その友人、「キレイすぎても男感じないよね」なんていうから安心して貸したのに・・・。お前も所詮女だな。

しかし、女ってのは複雑だ。
イケメンを求めるわりには、エステいったり、あんまりこまめにファッション誌を読む男はいや、とか言ったりする。
まあでも男も「厚化粧はいや」って言ったりする人もいるか。「薄化粧のほうが厚化粧の何倍も厚化粧なんだよ」っていうセリフも流行ったっけ。
さりげなく・・って難しい。

ところで、わたしがあらゆる漫画ひっくるめて「」のみでNO・1イケメンと評したいのは、
ジョジョの奇妙な冒険第5部 暗殺チームの非道の男
プロシュート兄貴である。


無駄にデカイが、これが兄貴だ!!




今回使用した画像の著作権は、すべて作者と出版社に帰属します。

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2007/06/30 03:31 | Comments(1) | TrackBack(0) | 漫画

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コメント

コーキング岩舘 手抜浩二
posted by NONAME at 2008/05/19 07:04 [ コメントを修正する ]

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